──私はCRCを経験してから病棟に戻りました
■はじめに
私は看護師として15年弱働く中で、 病棟と病棟の合間にCRC(治験コーディネーター)を3年半経験 しました。
結果として、 「一度病棟を離れたこと」は私のキャリアにとって大きなプラスでした。
この記事では、 病棟を一度離れることで得られたメリット を、 私の実体験をもとにまとめます。
あくまでの私一個人の意見なので、病棟看護が好きな人は、ずっといていいと思っています。
■① 視野が一気に広がる
病棟で働いていると、どうしても “治療が最優先”という空気が強くなる ことがあります。
恥ずかしながら、実は私がそうでした。
もちろん治療は大切ですが、 その環境にずっといると、 患者さんが何か訴えてきても 「また言っているのかな…」と感じてしまう瞬間がありました。
忙しさや緊張感の中で、 患者さんの“生活者としての視点”が見えにくくなることがあるんですよね。
例えば、インフォームドコンセントの際、患者さんを待たせることになっても、平然としている医療関係者。人によっては患者さんを待たせても、謝らない医療者もいますよね💦
しかし、一度病棟を離れて外の世界で働くと、 病院の常識と一般の人の感覚の違い に気づく場面が増えました。
それは悪い意味ではなく、 「医療者ではない人の視点」 「入院患者さんの立場に近い感覚」 を自然に持てるようになったということ。
また、企業で働く中で新しいツールや情報に触れる機会が増え、 必要に応じてAIエージェントを参考にすることもありました。 ただし、AIありきで仕事をしているわけではなく、 あくまで補助的に使う程度 です。
それでも、病棟にいた頃より 「時代に置いていかれていない感覚」を持てたのは事実です。
もちろん、 「絶対に病棟を離れるべき」と言いたいわけではありません。
ただ、離れることで得られるメリットも確かにある ということをやわらかく伝えたいだけです。
■② 企業系スキルが身につく
企業で働くと、病棟とはまったく違うスキルが必要になります。
CRC・保健所・産業保健の経験を通して、私は
- ビジネスメール
- Teamsなどのコミュニケーションツール
- 企業のシステム操作
- 会議での発言
- 資料作成
- 長期スパンで進むプロジェクト管理
こうした 企業系スキルを最低限身につけることができました。
病棟の仕事は「今日・明日」で完結することが多いですが、 企業の仕事は 数ヶ月〜数年単位で進む こともあります。
この“時間軸の違い”を経験できたのは、 私にとって大きな財産でした。
■③ 自分に合う働き方が見える
CRCを経験したあと、私は 「やっぱり患者さんに直接関わりたい」 という気持ちが強くなり、病棟に戻りました。
一度離れたことで、
- 何が好きなのか
- どんな働き方が合うのか
- どこにやりがいを感じるのか
がはっきり見えました。
結果的に、 「私はやっぱり看護師が好きなんだ」 と気づくきっかけになりました。
離れたからこそ、戻る理由が明確になった。 これは大きなメリットでした。
今の働き方にモヤっとしている方は、職場を変えることまでしなくても、自分の好きを知るタイミングなのかもしれませんね。
■④ 病棟に戻ったときに余裕ができる
病棟で働いていた頃の私は、 「病院の仕事は忙しいし責任が重い。他の仕事とは違う」 と、どこかで特別視していました。
命の話になると、ちょっと話は別ですが・・・。
CRCや保健所、産業保健など “病棟以外の仕事”を経験してみると、 どの仕事も業務内容は違えど、同じような大変さや責任感がある ということに気づきました。
その結果、 「病院は特別に忙しいんだ」という思い込みがなくなり、 いい意味で肩の力が抜けました。
さらに外の世界を知ったことで視野が広がり、 病棟に戻ったときに 精神的な余裕 が生まれました。
- 病棟だけが世界じゃない
- 他の働き方もある
- どの仕事にも価値がある
- 自分は“病棟しか知らない訳ではない
こうした感覚があるだけで、 病棟のストレスの受け止め方が変わりました。
そしてもうひとつ。 病棟を離れていた期間の「看護技術の空白」が不安だった のですが、 私の場合は、復帰時にその不安をきちんと考慮してくれる病院に就職できました。
- 技術のブランクを理解してくれる
- 丁寧に教えてくれる
- 無理のないペースで慣れさせてくれる
こうした環境だったので、 「病棟を離れていた期間=マイナス」ではなく、 むしろ安心して戻れる経験 になりました。
結果として、 病棟を離れていたことへの不安はすべて払拭されました。
■⑤ キャリアの選択肢が増える
病棟だけで働いていると、 どうしても選択肢が狭くなりがちです。
CRCを経験したことで、
- 産業保健師
- CRA(モニター)
- 医療系企業
- 自費看護
- 単発バイト
- クリニック
- 病棟に戻る
など、選べる道が一気に増えました。
「病棟に戻る」も選択肢のひとつとして、前向きに選べるようになった。
■まとめ
病棟を一度離れることは、 決して“逃げ”ではなく、 キャリアの幅を広げるための大きな一歩 だと思います。
私はCRCを経験してから病棟に戻りましたが、 その経験があったからこそ、 今の働き方に納得できています。
もし今、 「病棟以外の働き方をしてみたい」 「一度離れてみたい」 と思っているなら、 それはきっとキャリアが広がるサインです。
私の経験が、参考になればと思います。


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