※本記事は、私自身が看護協会に加入していた頃の経験や、現在企業保健師として働く中で感じていることをもとに執筆しています。
また、看護協会への加入についてはさまざまな考え方があります。本記事はあくまで一会員経験者としての個人的な体験と考えをまとめたものです。
制度や会費は地域や年度によって変更される可能性がありますので、最新情報は各都道府県看護協会の公式サイトをご確認ください。
新人看護師の頃、「看護協会に入りますか?」と聞かれた経験はありませんか?
私は新人時代に看護協会へ加入し、病棟看護師として働いていた頃には看護協会主催の研修へ参加したこともあります。
一方で現在は企業で保健師として働いており、看護協会には加入していません。
この記事では、病棟看護師・CRC・企業保健師として働いてきた私の経験をもとに、看護協会加入のメリット・デメリットについて率直にお伝えしたいと思います。
なお、これはあくまで私個人の経験と考えであり、「加入すべき」「加入すべきではない」と断定するものではありません。
看護協会とは?
看護協会は、
- 日本看護協会
- 各都道府県看護協会
で構成される看護職の職能団体です。
実は私自身、若い頃は「看護協会費を払っている」という認識しかありませんでした。
しかし今回改めて調べてみると、日本看護協会の会費に加えて、都道府県看護協会の会費や会館関連費用などが地域ごとに設定されていることを知りました。日本看護協会の年会費は全国共通ですが、それ以外の費用は地域によって異なります。
参考資料➡入会のご案内
新人時代はその仕組みを理解しないまま加入していたように思います。
病院を辞めたあとに私が勘違いしていたこと
実は私は長い間、
「看護師免許を持っている限り、看護協会の会費は支払い続けなければならない」
と思っていました。
そのため病院を退職した後も、当然支払い続けるものだと考えていました。
しかし実際には看護協会への加入は任意です。
今振り返ると、新人時代の私は看護協会のことをあまり理解しないまま加入していたのだと思います。
私が今回調べて驚いたこと
私自身、過去に県をまたいで引っ越した経験があります。
その際、隣県へ移っただけにもかかわらず、加入時に必要な費用や制度に違いがあったことを覚えています。
今回改めて調べてみて、
「看護協会の会費は全国どこでも同じではない」
ことを再認識しました。
共通なのは日本看護協会の年会費ですが、それ以外の
- 都道府県看護協会の年会費
- 入会金
- 会館関連費用
などは都道府県ごとに異なります。
実際に地域によっては、初回のみ数万円単位の負担金が設定されているケースもあります。
私が実際に支払った費用の内訳は現在確認できませんが、当時は会館関連費用としてまとまった金額を負担した記憶があります。
今回各県の制度を調べたことで、その記憶は勘違いではなかったのかもしれないと思いました。
看護協会の年会費はいくら?
例えば東京都の場合、
- 日本看護協会年会費:5,000円
- 東京都看護協会年会費:5,000円
- 東京都看護協会会館維持管理費:5,000円
で構成されています。 東京都看護協会
一方で他県では、
- 入会金が設定されている県
- 会館関連費用が設定されている県
- 年会費のみの県
など、制度に違いがあります。
私は以前、
「看護協会費は全国一律」
だと思っていました。
しかし実際には、住む地域によって費用負担や制度が異なることを今回初めて知りました。
転職や引っ越しで他県へ移る可能性がある方は、事前に確認しておくことをおすすめします。
看護協会加入のメリット
① 研修を会員価格で受講できる
私自身、病棟勤務時代に看護協会主催の研修へ参加したことがあります。
当時は知識のアップデートや学び直しの機会として非常に役立ちました。
また、多くの看護協会では非会員でも研修へ参加できます。
ただし受講料は会員と非会員で大きく異なる場合があります。
私が調べた東京都看護協会の研修では、
- 会員:5,500円
- 非会員:16,500円
という料金設定の研修もありました。
参考サイト・・・東京都看護協会 研修一覧
もちろん全ての研修が同じ金額ではありませんが、研修によっては会員と非会員で大きな差が設けられています。
定期的に研修へ参加する方には大きなメリットと言えるでしょう。
② 看護職向け保険を利用できる
個人的に最もメリットを感じているのが保険制度です。
私は看護協会加入中に保険へ加入しました。
現在は看護協会の会員ではありませんが、私の場合は加入当時に契約した保険を継続しています。
本業は企業保健師ですが、現在でも単発の看護師バイトを行うことがあるためです。
看護業務では、
- 転倒・転落
- 医療処置に関するトラブル
- 個人情報の取り扱い
など、どれだけ注意していても予期しない問題が起きる可能性があります。
私の場合は、
「万が一への備え」
として継続しています。
また、私は最近まで知らなかったのですが、この保険は誰でも自由に加入できるわけではありません。
私は看護協会加入中に保険へ加入し、その契約を現在も継続している形です。
そのため、
「退会後でも誰でも新規加入できる保険」というわけではない
点には注意が必要です。
なお、看護協会には看護業務中のトラブルに備える保険だけでなく、自分自身のケガや病気に備える保険もあります。
私が加入している保険については、以前こちらの記事で詳しく紹介しています。
▼関連記事
看護師賠償責任保険って必要?年間2,980円で安心を買える話|医療保険も安く入れる選択肢あり
③ 看護に関する情報を得られる
会員になると、
- 研修案内
- 看護制度の情報
- 看護関連ニュース
などを得ることができます。
新人や若手看護師にとっては情報収集のきっかけになるでしょう。
④ キャリアアップに活用できる
認定看護師や専門看護師を目指している方にとってはメリットがあります。
病棟で専門性を高めたい方には相性が良いと感じます。
看護協会加入のデメリット
① 会費がかかる
当然ですが費用負担があります。
また、地域によっては年会費以外に入会時の負担が発生する場合があります。
利用頻度が低い方にとっては決して安い金額ではありません。
② 活用しないと元が取れない
- 研修に参加しない
- 会報を読まない
- 情報も活用しない
という状態だと、会費だけを支払うことになります。
③ 加入目的が曖昧なまま入会しやすい
新人時代は、
- 先輩も加入しているから
- 病院で勧められたから
という理由で加入する方も多いと思います。
実際、私自身もそうでした。
④ 働き方によって必要性が変わる
病棟看護師時代は研修の恩恵を感じていました。
しかし現在は企業保健師として働いており、看護協会のサービスを利用する機会は以前より少なくなりました。
働き方が変わると必要性も変わると感じています。
私が現在加入していない理由
私は決して看護協会を否定しているわけではありません。
実際に、
- 若い頃は看護協会の研修に参加した
- 現在も加入当時に契約した保険を継続している
という経験があります。
ただ現在は企業保健師として働いており、以前ほどサービスを利用する機会がありません。
また、過去に県をまたいで加入した際には地域によって費用負担が異なっていた経験もあります。
そのため現在の私にとっては、会費と利用頻度のバランスを考慮すると加入の優先順位が高くありません。
その結果、現在は加入していないという選択をしています。
それでも看護協会には大切な役割があると思う
現在の私は看護協会に加入していません。
ただ、だからといって不要だとは全く思っていません。
私自身、
- 看護協会の研修で学んだ経験
- 保険制度を利用している経験
があります。
また、日本看護協会や各都道府県看護協会は、看護職の処遇改善や教育体制の整備、政策提言など、看護職全体を支える活動を行っています。
病院を退職した後に初めて、
「加入は義務ではなく任意だったんだ」
と知った私ですが、
一方で、
「看護職全体を盛り上げるために加入する」
という考え方も十分にあると思っています。
看護協会がおすすめな人
以下のような方は加入を検討する価値があると思います。
- 新卒看護師
- 若手看護師
- 研修へ積極的に参加したい方
- キャリアアップを考えている方
- 認定看護師や専門看護師を目指している方
- 看護職向け保険を利用したい方
まとめ
看護協会は、
「絶対に入るべき」ものでもなければ、「不要なもの」でもありません。
私自身、
- 病棟看護師時代はメリットを感じた
- 企業保健師になってからは必要性が下がった
- それでも保険制度には価値を感じている
という状況です。
また今回改めて調べてみて、
看護協会の費用や制度は都道府県によって想像以上に違う
ことも分かりました。
大切なのは、
「みんな入っているから加入する」のではなく、自分がどのような価値を求めるのかを考えること。
そして、
「自分のために加入する」という考え方だけでなく、看護職全体を支えるために加入するという考え方もある。
これが、元会員であり現役保健師でもある私の率直な結論です。
この記事が、看護協会への加入を迷っている方の参考になればうれしいです😊



コメント