同じ会社でも本社・支社・作業場で産業保健師の業務はこんなに違う|健診の種類・産業医配置・社員数で変わる働き方のリアル

産業保健師の仕事のリアル

~ゆるっと看護の仕事やってます~
こんにちは。ハッピーナースのキャリアさんぽ、ハピナスのゆきんこ⛄です。

産業保健師として働いていると、 「同じ会社なのに、拠点によって業務が全然違う」 と感じる場面が多くあります。

私は委託保健師として、 本社(1500人以上)・支社(400〜500人)・作業場(50人) を担当した経験があり、 それぞれの拠点で求められる役割や業務量が大きく異なることを実感しました。

この記事では、私が実際に経験した 本社・支社・作業場の業務の違い を中心に、 産業医の配置や健診の種類、相談体制の違いをまとめます。

これから産業保健師を目指す方や、 企業の保健師業務に興味がある方の参考になれば嬉しいです。

本社(1500人以上):健診の種類が圧倒的に多い拠点

本社は社員数が多く、健診対象者も多いため、 対応する健診の種類が非常に多いのが特徴です。

私が勤務していた本社は採用人数が増え続けており、 現在はさらに社員数が増えている可能性があります。

● 本社で対応していた健診

  • 定期健診
  • 深夜業健診
  • 雇入健診
  • 海外赴任健診
  • 新入社員健診
  • 外国人社員の健診・面談(英語対応)

特に海外赴任健診や外国人社員の対応は、 本社ならではの業務でした。

● 外国人社員の対応は想像以上に大変

本社勤務の外国人社員の多くは、 日本語でのコミュニケーションが難しい方が多い印象でした。

日本で働いているのに、なぜここまで日本語が通じないのか… と驚く場面もありました。

さらに、 「健診を受ける」という文化が他国にはないのか、 何度説明しても受診してくれないことがありました。

こちらで予約してもすっぽかされることもあり、 「健診は義務」という認識がそもそも共有されていないのだと感じました。

産業医は英語で面談していましたが、 私たち保健師は英語が得意ではなかったため、

  • チャット翻訳
  • メール翻訳
  • ポケトーク

などを使いながら対応していました。

● 他部署からの問い合わせも多い

本社では、他部署からの問い合わせが頻繁にあります。

  • 「この企画は健康面で問題ないか?」
  • 「産業医の意見がほしい」

といった相談が多く、 必要に応じて産業医が同席し、 保健師が資料を作成することもありました。

● 過重労働面談の多さに驚いた

本社は社員数が多い分、 過重労働面談の件数も非常に多い印象でした。

支社ではほとんど経験しなかった量の面談が、 本社では毎月のように発生していました。

● 巡視・衛生委員会は本社でも実施

本社でも、

  • 巡視業務
  • 衛生委員会の参加 は定期的に行っていました。

● 保健師は4名体制

本社は保健師が4名体制で、 役割分担しながら業務を進めていました。

● 産業医の勤務形態は企業によって異なる

私がいた本社は産業医がほぼ常駐していましたが、 現在委託で勤務している別企業の本社では、 産業医は月6回・半日勤務という体制です。

本社=産業医常駐とは限らず、 企業によって大きく異なる点は強調しておきたいところです。

支社(400〜500人):面談中心・相談対応中心の拠点

支社は本社と比べて社員数が少なく、 産業医の勤務も 週数回・半日だけ という体制でした。

そのため、支社の業務は 「面談中心」「相談対応中心」 という印象が強かったです。

● 支社で対応していた健診

  • 定期健診
  • 深夜業健診
  • 特定従事者健診 (作業場で薬剤使用があるため実施)

本社ほど健診の種類は多くありません。

● 休職・体調不良者の対応は少なめ

社員数が少ないため、 本社ほどメンタル不調者や休職者の対応は多くありません。

● 支社保健師は1名体制

支社は保健師が1名体制になりやすく、 産業医が来る日も半日だけなので、 健診業務+産業医面談の調整 が中心になります。

具体的には、

  • 面談スケジュール管理
  • 面談同席
  • 健診結果に伴う産業医面談の調整
  • その他の理由での産業医面談の調整

などを1人で対応していました。

● 保健師面談は支社でも実施

支社でも、 健診結果に伴う問診や突発的な相談の問診など、 保健師面談は日常的に行っていました。

● 相談体制は「保健師がメール・電話で対応」

支社には一次相談担当の社員がいるわけではなく、 保健師が支社に常駐していない日でも、 メールや電話で相談を受けていました。

私自身、支社勤務以外の日は本社勤務だったため、 支社の相談は本社から対応していました。

● 巡視・衛生委員会は支社でも実施

支社でも、

  • 巡視業務
  • 衛生委員会の参加 は本社と同様に行っていました。

● 支社の良いところ

支社は1人保健師である大変さはありますが、 自分のペースで業務を進められるという良さがありました。

本社のように相談が一気に押し寄せることが少なく、 落ち着いた環境で働ける点は大きなメリットでした。

作業場(50人):支社とほぼ同じ業務だが、訪問体制が異なる

作業場は社員数が少なく、 支社と業務内容はほぼ同じです。

  • 定期健診
  • 深夜業健診
  • 特定従事者健診(薬剤使用があるため実施)
  • 産業医面談の調整・同席
  • 相談対応
  • 巡視業務
  • 衛生委員会の参加
  • 保健師面談(問診・相談)

支社との違いは 訪問体制 にあります。

  • 産業医:月2回訪問(半日勤務)
  • 保健師:訪問日は1日勤務

社員数が少ないため業務量は支社よりさらに少なく、 落ち着いた環境でした。

本社・支社・作業場の違いまとめ

拠点社員数産業医配置主な特徴保健師体制共通業務
本社1500人以上企業により異なる(私がいた本社はほぼ常駐)健診の種類が多い、外国人対応、企画対応、過重労働面談が多い4名体制巡視、衛生委員会、相談対応、保健師面談
支社400〜500人週数回(半日)面談中心、相談対応中心、健診は少なめ1名体制巡視、衛生委員会、相談対応、保健師面談
作業場約50人月2回(産業医半日・保健師1日)支社とほぼ同じ業務、訪問体制が異なる1名体制(支社と兼務)巡視、衛生委員会、相談対応、保健師面談

まとめ:同じ会社でも拠点によって業務は大きく変わる

産業保健師の仕事は、 産業医の配置・社員数・拠点の役割 によって大きく変わります。

本社は健診の種類が多く、業務の密度が高い。 支社は面談中心で、比較的落ち着いた環境。 作業場は支社と同じ業務だが、訪問体制が異なる。

同じ会社でも、拠点によって求められる役割は全く違います。

これから産業保健師を目指す方は、 「どの拠点で働くか」によって働き方が変わることを ぜひ知っておいてほしいなと思います。

    【問い合わせフォーム】

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました