看護師として病棟・施設・在宅・自費看護・産業保健師など、
いろいろな働き方を経験してきた私ですが、
「個人事業主として働くって実際どうなの?」
と聞かれることが増えてきました。
そこで今回は、看護師個人事業主として働いてみたリアルをQ&A形式で正直にお答えします。
Q1. 個人事業主として働いていて「良かった」と思うことは?
- いろいろな看護の仕事を経験できた
- 病棟看護師より楽で、時給が高い案件もある
- 収入が少しプラスになるのが嬉しい
特に自費看護や単発は、短時間でサクッと働けて高時給の案件も多く、本業の負担にならずに収入を増やせるのが魅力です。
Q2. 逆に「微妙だな」と思う点は?
とはいえ、私の場合は1か月に多くても2件程度。全くバイトを入れない月もあります。
これは本当に、「どれくらい稼ぎたいか」「どれくらい経験したいか」で人によって回数が変わると思います。
正直なところ、もし本業でめちゃくちゃ稼げていたら、個人事業主としての仕事は”趣味程度に年数回だけ”になるかもしれません。
いろいろな経験はしたいけど、本業が十分なら無理してやる必要はない、というのが本音です。
Q3. いろんな働き方の中で、一番好きなのは?
● 本業なら → 企業での仕事(産業保健)
夜勤なしで働けるのが大きなメリット。健診時期は忙しいし、報告書をまとめる作業は大変ですが、差し迫った医療的判断が少ないので精神的に楽です。
そして実は、産業保健=保健師資格が必須というイメージがありますが、企業によっては看護師でも対応できる産業保健の案件があります。
ただし、これは個人事業主としてのバイトの話ではなく、あくまで本業(会社員)としての経験です。個人事業主として単発で産業保健師の仕事をしたことは、私自身は今のところありません。大手の求人サイトを見ていると、たまに保健師向けの個人事業主案件が出ていることもありますが、それは単発バイトというよりも、個人事業主という肩書きでがっつり継続的に仕事を請け負うような内容のものが多い印象です。
だから、「保健師じゃないから関係ない」と思う必要は全くありません。看護師としての経験が活かせる場面はしっかりあります。
● 副業なら → 自費看護
近所で短時間・高時給の案件が多く、ちょっとしたお小遣い稼ぎに最適。働く時間を自分で選べるのも魅力です。
自費看護は、イメージとしては訪問看護に近いものだと思ってもらえるとわかりやすいです。医療行為が必要な内容であればより訪問看護に近くなりますし、逆に介護寄りの内容が求められることもあります。保険の訪問看護だと制度上どうしても対応できないケースがあり、そこで自費看護を利用される方がいます。また、訪問看護ステーションは基本的に土日がお休みのところが多いので、「土日も対応してほしい」というニーズで自費看護を使う利用者さんも多い印象です。
具体的なケア内容としては、清潔ケアといった生活援助はもちろん、経管栄養、ハイフロー(高流量酸素療法)などの呼吸器管理、点滴、バイタル測定など、医療行為に近いものまで幅広く対応します。それに加えて、看護師なのについでに家の掃除をお願いされることもありました。「介護士さんだと医療的な対応ができないから、看護師を呼びたい」という希望から依頼が来ることが多く、結果的に通常の看護師業務ではやらないような家事のお手伝いまで含まれる、というイメージです。
Q4. 個人事業主になって最初に困ったことは?
初めての確定申告です。調べながらなんとか提出しましたが、最初は本当に分からないことだらけでした。
正直、何が分からないのかも分からない、という状態からのスタートでした。まずは本を買ったり、税務署に直接話を聞きに行ったりして、大まかなイメージをつかんでから、インターネットやYouTubeで調べつつ自分で進めていきました。その時に活用したのが、会計ソフトの「弥生」の確定申告システムです。使ってみるとなかなか良かったので、今でも使い続けています。ただ、2回目以降は流れを覚えて、「面倒だけどできる」レベルに落ち着きました。
Q5. これから個人事業主になりたい看護師へアドバイス
今の働き方に満足していて、特に不満がないなら無理にやる必要はありません。
一点、大事な確認ポイントがあります。それは、自分が所属している会社が副業をどこまで認めているか、という点です。私自身、会社員としての本業がありながら個人事業主として活動していますが、幸い所属している会社が副業に対して比較的寛容なので、こうした働き方ができています。もし副業が禁止・制限されている会社にお勤めの場合は、個人事業主として活動を始める前に、まず就業規則を確認しておくことをおすすめします。
でも、
- 看護師としての可能性を広げたい
- 経費を落として節税したい
- いろんな働き方を試してみたい
こんな気持ちがあるなら、個人事業主はかなりおすすめです(笑)
経費については、正直そこまで難しく考えていません。会社員時代なら会社が用意してくれていたようなもの、例えば交通費や文房具、制服代、携帯電話とその通信費などは、個人事業主になった今は自分で用意する必要があります。逆に言えば、そうやって自分で負担しているものを、きちんと経費として計上しているだけ、という感覚です。特別なテクニックというより、「本来会社がやってくれていたはずのこと」を意識するだけでも、経費にできるものは見えてくると思います。
【まとめ】
看護師個人事業主として働くことは、メリットもデメリットもありますが、私にとっては「看護師としての幅が広がる働き方」でした。
- 収入が少しプラスになる
- いろんな現場を経験できる
- 自分のペースで働ける
こういった点に魅力を感じる人には、とても向いている働き方だと思います。


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