🌟【完全版】産業保健師の1日の流れ

看護師の働き方

病棟とはまったく違う“企業で働く看護師”のリアル

はじめに

「産業保健師ってどんな1日を過ごしているの?」 「病棟と何が違うの?」

そんな疑問に、クリニック所属の委託保健師として複数企業を経験してきた私が、リアルな1日の流れをお伝えします。

私はこれまで

  • 従業員1500人 × 保健師4名 × 産業医週4名(前職)
  • 従業員3000人弱 × 保健師2名 × 産業医ほぼ不在(現職)

という、まったく違う環境で働いてきました。

同じ“産業保健師”でも、企業によって働き方が全然違う。 そのギャップも含めて、楽しく読めるようにまとめました。

■ 委託保健師という働き方

私はクリニックに所属しながら、企業に常駐するスタイル。 とはいえ、クリニックには出勤せず、毎日企業に直接出社します。

現職の体制はこんな感じです。

  • 産業医:週1〜2日、オンライン産業医面談のみ(半日が多い)
  • 心理士:月1回、半日だけ来る
  • 保健師:私を含め2名

企業の“健康部門”を外部から支える、少し特殊な働き方です。

■ 前職:1500人 × 保健師4名 × 産業医週4名

― 面談中心で“手厚い体制”の産業保健師

前職は、保健師4名+産業医週4名という手厚い体制。 企業側が「保健師面談をしっかりやってほしい」という方針だったため、面談中心の1日でした。

● 9:00 メールチェックからスタート

面談予約、健康相談、産業医面談の調整など、朝から予定が埋まっていきます。

● 午前:保健師面談 or 産業医面談

健診後フォロー、メンタル相談、生活習慣改善の指導など。 保健師4名体制なので、とにかく面談が多い

● 午後:産業医面談 or 保健師面談

午前と午後で役割を入れ替えながら対応。 産業医が週4名いるので、医師への相談がすぐできる安心感がありました。

● 随時:体調不良者の対応(医師にすぐ相談できる)

頭痛・腹痛などの急病対応もありますが、 産業医が常に誰かしらいるため、保健師が細かい判断をする必要はほぼなし

● 巡視・衛生委員会は“月1回+1名担当”で負担少なめ

  • 巡視:月1回(本社のみ)
  • 衛生委員会:保健師4名のうち1名が担当

● 外国籍社員の対応は翻訳機能を活用

前職は外国籍社員も多く、私は英語が話せないため、 メールやチャットは翻訳機能を使いながら対応していました。 産業医が英語を話せたので助かりました。

● テレワーク:月2回あり

前職では月2回のテレワークがあり、 資料作成や企画業務、保健師面談をオンライン対応などを自宅で進めることができました。
今後週1回になるという話もありました。

● 退勤時間:17:45

前職の企業は 定時が17:45 に設定されていたため、 クリニック所属の委託保健師であっても、その企業の定時に合わせて退勤していました。

■ 現職:3000人弱 × 保健師2名 × 産業医ほぼ不在

― 緊急対応と判断力が求められる“現場の最前線”

今の職場は、前職とは真逆。 産業医がほぼいない=保健師が現場の最前線です。

● 9:00 メールチェック(相談・予約が多い)

健康相談、困りごと相談、面談予約などが届きます。

● 午前・午後:メタボ指導・困りごと相談・健康相談

  • 若い社員のメタボ指導
  • 人間関係や上司とのトラブル相談
  • 健康相談(メール or 飛び込み)

相談件数は日によって0〜3件とバラバラ。

● 随時:意識消失・心停止などの一次対応

ここが前職との最大の違い。

産業医がいないため、 一次判断はすべて保健師。

  • 意識消失
  • 心停止
  • 心マ(胸骨圧迫)
  • AED対応
  • 救急搬送の判断
  • 救急隊への申し送り

「病棟か?」と思うほど緊急対応が入る日もあります。

● 巡視・衛生委員会は“月4回×2名で分担”

  • 巡視:月4回(本社+支社)
  • 衛生委員会:月4回

人数が少ない分、1人あたりの負担が大きいです。

● ●テレワーク:週1回あり

現職は、週1回テレワークがあり、資料作成や企画業務を自宅で進めることができました。

● 退勤時間:17:30

現職の企業は 定時が17:30 のため、 同じクリニック所属でも、委託先が変わることで退勤時間も変わりました。

■ 前職と現職の違い(比較表)

項目前職(1500人 × 保健師4名)現職(3000人弱 × 保健師2名)
従業員数1500人3000人弱
保健師4名2名
産業医週4名常駐週1〜2日、ほぼオンライン面談のみ
主な業務面談中心+企画緊急対応+判断力+企画
健康相談来室は少なめ日によって0〜3件
医薬品民間救急箱ありなし
緊急対応医師に任せられる保健師が一次対応
巡視月1回(本社のみ)月4回(本社+支社)
衛生委員会1名担当2名で分担
社員の国籍外国籍あり日本人のみ
テレワーク月2回ありなし
退勤時間17:4517:30
委託元同じクリニック同じクリニック
備考手厚い体制人数少なく判断力が必要

■ 座って考える仕事が増えたら…太った(汗)

産業保健師になってから気づいたことがあります。 「私、座ってじっくり考えたり、資料を作ったりする時間が好きなんだな」ということ。

病棟のように常に動き回るわけではなく、 データをまとめたり、企画を考えたり、文章を作ったり—— “座って頭を使う仕事”が多いのが産業保健師の特徴です。

ただその一方で、 動かなくなった分、同じ食事量だと太る。

看護師時代は動きすぎて勝手に痩せていたところもあるけれど、 産業保健師はそうはいきません。

しかも、 保健指導がメイン業務のひとつなのに、太るわけにはいかない。

だからこそ、看護師時代よりも 「食べすぎないようにしよう」 「運動しなきゃ」 と意識するようになりました。

これは産業保健師あるあるかもしれません。

■ それでも続けたいと思える“やりがい”

私がこの仕事を続けたい理由は、 「自分の経験を活かして企画・資料作成ができること」です。

  • 健診システム(電子カルテのようなもの)を使って集計
  • データをもとに企画を考える
  • 資料を作成して提案する

病棟では味わえなかった“考える仕事”ができるのが楽しい。

そして、 面談で社員さんの表情が少し明るくなる瞬間は、やっぱり嬉しいものです。

■ まとめ

産業保健師の1日は、 静かな時間と、突然の緊急対応が混ざり合う独特のリズム

前職のように面談中心の日もあれば、 今の職場のように判断力が求められる日もあります。

企業によって働き方が全く違うからこそ、 自分に合った環境を選べるのが産業保健師の魅力。

これから産業保健師を目指す方や、 働き方に悩んでいる看護師さんの参考になれば嬉しいです。

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